2020年09月19日

3Dプリンター銃製造事件と銃刀法



2014年5月8日、3Dプリンターで拳銃を製作し所持していた大学職員の男が銃刀法違反で逮捕された。2014年4月12日に神奈川県警が男の自宅を家宅捜索した際、3Dプリンターを使用して製作した拳銃が5丁押収され、このうち2丁は殺傷能力があるものと鑑定された。3Dプリンターで製作した銃に銃刀法違反が適用されたのはこの事件が初めてである。

金属部品や実銃(基幹)部品が銃刀法に抵触するという話が出ると『3Dプリンターでも実銃製造できるんでしょ?』と反論する方がいます。(^_^;)

おそらく、この冒頭に紹介した事件をイメージしているのでしょう。数千万円するような金属焼結できるプリンター等なら実銃を作ることは可能でしょう。しかし、それはもうメーカーがやっているようなことですから、個人で製造するという次元ではないですよね。(^_^;)
家庭用のプリンターでは、せいぜいナイロン樹脂の積層です。強度や耐熱性(夏の自動車内でも溶解するレベル)の観点から、形だけの製造はできても実射することは『不可能』でしょう。
事件の銃は金属部品を併用して『発砲』できるようにしていたようですが、構造的に継続使用することは不可能だと思います。
極論として、パイプ状の器具に実包を装填して、撃発することができれば、何でも実銃扱いできるということなんですよ。(^_^;)
(3Dプリンターは関係ない)
※実包(弾丸)の製造、入手の方がはるかに困難

日本国内では実銃が身近にないため、いろいろな誤解があり、間違った知識がまことしやかに伝わっていることが多々あります。
噂や憶測に踊らされないよう、注意したいものですね!!(^_^)b  

Posted by Team S.T.A.R.S.隊長 at 09:46Comments(2)その他